DIARY//SS **1220** もうじき学校は終業式。なんていうか冬休みの予定とか友達としゃべっているときに出てきたある単語。ああ、そうですか。もうそんな時季ですか・・・ま、あたしには関係ないけど! 「ねえ、ちゃんは?クリスマス、予定ないの?」唐突に振られたその行事はあたしには今までもこれからも無縁と思われる行事で、もちろん予定はなかった。「うん・・・残念だけどそういうひとも居ないし、みんな予定あるから遊んでくれないじゃない。」と冗談まじりに言うとみんな口々に24日の予定をしゃべり始めた。いいなあ、予定のある人たちは。 放課後もその話で持ちきりだったけれど、途中で携帯に電話がかかってきてあたしはその話から抜け出した。どっちにしろ人の予定なんてどうでもいいし。 携帯の画面を見るとバベルからだった。どうせしごとだろうなあ、と思ってとりあえず電話に出てみた。もしもし、と出ようとしたら大音量で薫ちゃんの声がして一瞬携帯を耳から遠ざけた。お、おおきいよこえ・・・「どうしたの?薫ちゃん。」「あんね!ちゃん、24日予定ある?」またその日か、と思ったら薫ちゃんは続いて「バベルでクリスマスパーティーするんだけど、あいてたら来てよ!」と言った。どうせ予定なんてないし一呼吸後に行くと答えた。 これで12がつ24かの予定がたちました。 どうせまた賢木せんせやダブルフェイスの合コンみたいなのになるのはわかっているけども、チルドレンやハウンドはやっぱり純粋なクリスマスパーティーをしてくれるだろうと信じて手帳の24日にクリスマスパーティーをかいた。 **1221** 明日で学校は終わりかあ、なんてぼーっと最後の授業を聞いていると見事に当てられてしまった。なんとなくついていない。ほら、長期の休みの前ってどうしてもやる気が削がれるじゃない。それよ、それ。と思いつつも決して教師にはそんなことが通用するわけがないので、おとなしく黒板の前に行って格闘した。聞いてないなんだからわかるわけがないのに。 もちろん昼休みはその話題ばっかりだった。「ほら、だって仕方ないじゃない。休み前だし!」と言って全部を終わらせた。結局のところみんな冬休みが楽しみなのは事実なのだから、そうだよねなんて相槌を受ければすぐにあたし恥話なんてすぐに消えた。 年頃の女の子は本当にそういう話が好きだな、と心の中で思ったけど口には出さなかった。 あ、薫ちゃんたちのクリスマスプレゼント何がいいかなあ、今から探しに行くだけでも探しに行こうかな。 結局薫ちゃんたちへのプレゼントは首輪が色違いのテディベアにして、あとは・・・どうしたらいいんだろう・・・とりあえずナオミちゃんにでも電話してみようかな。 帰りに澪とすれ違ったけど向こうは気づいてないみたいだったから無理に声をかけなかった。 **1222** 昨日の夜はナオミちゃんと久しぶりに電話して思わず会話に花が咲いてしまって結局ほとんど寝ていない。 ああ、眠たいよう。こんな時に話しかけられるとテンションガタ落ちなわけで。でもほら、今日の終業式が終われば冬休み! っていうわけでがんばってテンションあげたつもり。それで結局ナオミちゃんと電話で話し合った結果、チルドレンとハウンドと皆本さんと賢木先生と谷崎主任、そしてナオミちゃんにプレゼントを用意することになった。 つまり、今日の帰りにまたいろいろお店をまわって決めなきゃなあ・・・ハウンドの二人って何あげればいんだろう・・・な、悩むなあ。 でも皆本さんや谷崎主任はなんとなくで決められるけど(決して悪い意味はないよ!)、賢木せんせも難しいなあ・・・ 学校の帰りは思い通りに行かなくて最悪でした。(べべべべべ別にうれしくなんか・・・ごめんやっぱりうれしかった。) 詳しく→[じんぐるべーるじんぐるべーる] **1223** ああ、明日クリスマスイヴじゃない。ああ、どうしよう!結局昨日京介のせいでハウンドやナオミちゃんたちのクリスマスプレゼントが買えなかった。 (いや、でも正直昨日は昨日で楽しかった自分も居るんだけれども) そんなこと本人の前では絶対に言ってやりません。京介の思うツボなんかには、ならないもん。そして案の定昨日の校門での出来事を見ていたと思われる友人Aからメールが入っていた。なんて答えよう・・・京介ってあたしの、何? まあいいや。今日こそ行こうと冬休みが始まったばっかりの街に朝からぶらぶらとしているものの、イマイチ何もびびびが来ない。と、いうかカップル多すぎて若干萎えるのは気のせいか!そうか、気のせいか。 「あ、これナオミちゃんに似合いそう・・・!」だいすきな雑貨屋さんを見ていて見つけたそれは花がついた比較的シンプルなカチューシャ。これにしよう。 レジに持って行こうとしたときにふとよぎったのが、昨日もその前の日にも逢った澪のこと。 昨日結局紅葉さんに後からお話しましょ、って言われてて京介が部屋までおくってくれたから逢ってないんだよな・・・ちょっと罪悪感。 澪に、って別にいいかなあ・・・ああ、でも昨日逢っちゃったし・・・でもそうなったらカガリ達にもあげなきゃ・・・ああ、もう! パンドラは基本的に年下が多いので、みんなに大きいプレゼントを選びました。 (しかしこれでクリスマスまでに逢わなかったらとんだ無駄な出費になってしまう。) でも買ってあげちゃうのが親心・・・! **1224** 比較的あたしは薫ちゃんと同じようにパンドラがそこまで悪い集団には思えないタイプのひとです。別に知り合いがいっぱいいるからとかそんなんじゃなくて。現に黒い幽霊のときの彼らはチルドレンたちに世間の汚い部分を見せたくなくてからだをはっていたわけで。 ・・・まあ、もちろんそれだけではなくてあいつらが馬鹿なのを知ってるからっていうのもあると思うけども。 普段は正直馬鹿の集まりみたいなものだし・・・ほら、京介が京介だし。 と、前日の夜からいろいろ考え事をしていたら、頭がクリスマスだと言うことを忘れていました。テレビをつけてようやく気づきましたみたいなあたしは、相変わらずズレていると自分でもわかる。(むしろついこの間までその馬鹿と一緒に居たんだからあたしも同じようなものだと。) バベルでのクリスマスパーティーのためにプレゼントも用意したし、後は時間までに行くだけ・・・ もちろん世の中はうまく物事は進みませんでした。 詳しく→[サンタさんは訪れましたでしょうか] **1225** 昨日はあたしの失態でクリスマスパーティーは急遽中止になったそうで・・・25日である今日に変わったそうです。ああ、そうですか。 つまりあたしは2回クリスマスパーティーを出来るということですね、うれしいなあ・・・とか言えないです昨日本当にしんどかった。 でも、みんな喜んでくれてうれしかったな・・・特にちびっこが喜んでうれしかったなあ。 どこぞのジジイなんて知らない。・・・あのひとはあたしの気持ちを知っててなおあんなことをしたのか。 むかつくむかつくむかつく・・・いや、これは本当にむかついてるわけではないのは自分ではわかっているけれども、部屋のベランダから見える空が挑発してるのかというぐらい真っ青で、なんだか京介みたい、とか思ったとか内緒。(そういえばホワイトクリスマスになるのかなあ。) しかし昨日のことは昨日のこと、今日のことは今日のこと。と、言うことで昨日のことは忘れて今日こそバベルのみんなでクリスマスパーティーを・・・! 昨日の一件のせいで今日は皆本さんとチルドレンたちがお迎えしてくれるらしい。クリスマスプレゼントのことを悟られないようにしなきゃなあ。なんだかんだでみんなあなどれないからなあ・・・プレゼントがあるのはばれても中身がばれるとちょっと渡して反応悪かったらショックうけちゃうから、うん。 詳しく→[めりーメリーMERRYくりすます!] |