いつもの小ネタ



「こんなところでまた会うとはな」
「……白ひげの娘」
「弱っても白ひげ海賊団。情報網なめないでくれる?」
「まあ、そうだな」

「それより俺に何の用だ」
「わざわざ新世界の入り口まで戻ってくるなんて、なんか理由でもあるんだろ?」
「……」
「ふぅ」

「……あ、ありがとう」

「……は?」
「だから!ありがとう、つってんの」
「あの時、ルフィさんを助けてくれて」

「…ただの気まぐれだ」
「それでも!私はアンタにお礼を言わなきゃいけないと思ったの」
「変な女」
「隈男に言われなくない」
「…チッ」

「トラファルガー・ロー」
「アンタだって知ってるでしょ?」
「ウチの鉄の掟」
「仲間殺しは尤も重い罪よ」
「だから、逆を言えばルフィさんを助けてくれた貴方は恩人」

「そもそもアイツはクルーじゃねえだろ」
「……あの人の兄弟だもん」
「あァ?なんか言ったか?」

「パパの家族は私の家族だもん!」
「仲間の家族は私の家族ってね」

そーいうこと。
「だから、ありがとう。トラファルガー・ロー」


(ローにルフィさんのお礼を言いに行く)



「ねえねえ、みんなはなんでおんなじマークをほったの?」
「そりゃあ、オヤジへの敬意に決まってんだろ」
「パパへのけーい?」
「けーいってなに?」
「敬意って言うのはだな…はオヤジが好きだろ?」
「うん!」
「俺たちもオヤジが好きだから、オヤジを尊敬してるんだ」
「へー」
「サッチ、伝わってねぇよい」
「で、けーいって何?」
「だよなー」

、俺たちはオヤジのことが好きだからこのマークをいれてるんだよい」
「じゃあもいれる!!」
にはまだ早いよい」
「なんで!?もパパのことがすきだよ!!!」
「痛くて痛くて仕方ねーぞー??」
「いたいのだいじょうぶだもん!」
「注射より痛いのに?ナースに注射されていつも泣いてるの誰だっけなー?」
「もぉー!!サッチいじわる!!!」
「サッチの言うとおりだよい。もう少し大人になったら一緒に彫りに行けばいいよい」
「むー……」


「おい、何処に行ってたんだ…って」
、なんで右腕を隠してるんだい?」
「べっべっべちゅに……」
「じゃあなんで泣いてるんだよい?」
「ころんだっ……だけだもっん゛!」
「ほーら、ばんざーい」
「ばんざー……あっ!」
「やっぱりオメェ彫りやがったな!!」
「だっでえぇええぇぇえもパパがずぎだもん゛ん゛ん゛」
「痛いだろ?」
「いっ痛くないっ!」

「……そーかい。は強いな」
「けどな、オメェはまだ小さいんだ」
「小さい頃に入れ墨を彫っちまうと大人になってから不細工な形になっちまうんだよい」
「え……」
「オヤジのマークがカッコ悪くなるのは嫌だろい?」
「……」
「でも彫っちまったからにはしゃーねぇよい」
「そのオヤジのマークはが強いっていう証拠にしろよい」

「……ゴメンナサイ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛」
「うわあああああああん」

「随分とお転婆な妹だよい」
「まーそれでこそ俺たちの妹ってところか!」


(幼少娘、墨を彫りたがる)



「あれ、」
「どうしました?サボさん」
「お前、墨増えてない?」

「そこ」

「ああ、この間ちょうど島に彫師が来ていたので彫ってもらいました」
「思った形の炎を彫ってもらえて満足です!」

「……」
「え、どうかしましたか……?」

「……!痛っっったー!!?」
「え、あ、あ!?何するんですかサボさん!」


「エースばっかずりぃ」
「エースばっか、の体に刻まれててずるい」


「だ、だからっていきなり腕噛むことないじゃないですか……!」
「エースが右腕なら俺は左かなって」
「どういう野生論!!???」


「あ、いや、確かにスペードの周りに今回彫ってもらった炎は隊長を意識していますが、これはルフィさんやサボさんでもあるっていうか……」
「あーーーーーーむり。恥ずかしい」


「なんでだよ!教えろよ!」
「やだ!はずかしい!!」

「ほら!もうコアラさん迎えに来てますよ!」
「ちぇっ…」

「ま、」
「こっちの腕の噛み跡、消えねえ間にまた来る」


「またな、

「そういう天然でたらしなところこそずるくないですか……」


(炎の遺志と盃兄弟をいつでも身近に感じたい娘と入れ墨に嫉妬するサボ)



「……サボさん」
「ん?」
「また入れ墨ですか?」
「……」
「あれだけじっと見られてたらさすがに気づきます」
「わりい」

「前も言ったけど、エースだけ彫られてるのずるくないか?」
「その発想が私には理解できません」
「なあ、俺のことも彫ってくれよ」
「……」
「無反応!?嘘だろ!?」

「……ずるいのは、どっちですか」
「は?」

「だから、ずるいのはどっちですかって言ったんです!」
「えっと……?」

「サボさんは、隊長が海に出てからずっと一緒に居たじゃないですか!」
「何百回と聞かされましたよ!あの入れ墨のSについて!!」
「だから……その、隊長がサボさんの意志を刻んだのなら、私だって……てぇ!?」

「……」
「……サボさん?」

「……」
「いきなりタックルはやめてください」
「せめてハグって言えよ、ムードもへったくりもないな」
「今の話にどこがムードが?」
「ムードとは違うか」
「……はぁ、そうですか」
「兄弟愛? 俺、やっぱお前のこと諦めないねぇわ」
「話、飛躍しすぎじゃないですか?」

「家族を大切にしてるところ、惚れそうつってんだろ」
「……」

「お、さすがに赤くなった」
「……ムードもへったくりも無いのはどっちですか」
「俺だな!!」

「あと惚れそうじゃなくて惚れてる!!」


「(ま、冷静に考えたらこれ以上体に刃物入れてほしくねぇなって言う)」


(サボは娘にこれ以上入れ墨を入れてほしくない)



「お前は、イスカに似ているな」
「イスカ?」
「ほら、海軍の」
「あー、女の……釘……なんとかって二つ名が有名な」
「さすが詳しいな」
「情報で命取りになりますからね!」

「てかデュースさん、あの海軍少尉と知り合いなんですか?」
「ちょっとした因縁があってな」
「それはメモに書いてないんですか?」
「書いてたとしても見せねぇから」
「えー!!なんでですか!!」

「あ、それでどこか似てます?」
「気の強い女」
「それ漠然としすぎません?」
「あとは、対立してようが、エースを一人の人間として見ているところだな」
「当然じゃないですか?」

「ま、そういうさっぱりしてるところじゃねーかな。要は雰囲気だ」
「よくわかんないです」
「俺もよくわからん」


(デュースはイスカと娘が似てる気がしている)



「あれ、隊長とデュースさん」
「おう、!」
「お話を遮ってすみません。特に用事はなかったので続けてください」
「いや、こっちも大した話をしてたわけではない」
「今度イゾウがシャボンディ諸島に向かうらしくってよ!土産何が欲しいって話をしてたんだ!」

「シャボンディ諸島と言えばグラまんとかですか?」
「グラまんうまかったな〜。でも俺はグラせんのが好きだな!」
「永遠と食べてる隊長が目に浮かび……あいだっ!」
「一言余計だ、バカ」

「……」
「ん?どうした、デュース」
「いや、シャボンディ諸島と聞くと彼女を思い出す」

「あー……元気にしてっといいな!」
「仕方ねえさ、俺の手は火だ!触れる事なんか出来ねえよ!」
「(下手くそな笑顔だな。強がってるのは仮にも部下であるの前だからか)」

「は?」
「あ?」

「ど、どうしたんだ、
「お、お?どうしたいきなり腕引っ張ったりしてよ……」
「自然系だからって自惚れないでください」
「お、おう?」

「なーにが触れやしないですか!!触れますよ!!」
「隊長の手は触れます!!今、私が触れてるじゃないですか!!」

「……!」

「シャボンディ諸島で何があったかなんて知りませんけど、隊長の手をなにもかもすり抜けるなんて思わないでください」
「隊長の兄弟には覇気使いがたくさんいますからね。もちろん私も!」

、」

「おーい、。ちょっと手を貸してくれよい」
「はいはーい!」


「じゃ、隊長、デュースさん、話の腰を折ってすみません」
「呼ばれたので行ってきますね!」

「……おう」
「大丈夫か、エース」
「……」

「(エースのやつ、落ちたんじゃ……)」


(覇気使いである娘と火拳)



「う〜〜〜〜〜〜ん」
「どうしたんですか?隊長。そんな唸り声をあげて」

「お、か!」

「いや、この間オーズに会ったんだけどよ」
「はい」
「アイツ、デケェから太陽に近いだろ?」
「そうですね」
「んで暑そうだったからよ、笠を作ってやろうと思ったんだが……」
「だが?」

「俺、炎だった」

「ああ、それで隊長の周りに炭のような物が……」
「おう!編んでる途中に燃えちまった!」

「……つまり、炎にならなければ編めるって事ですよね?」
「まあ、そうなるな」

「じゃあ、私が武装色で隊長に触れて居たらいいのでは?」
「もしくはその笠に私が武装色で触れておくか……」
「要は隊長が材料のスゲに触れられるようにしておけばいいんですよね?」

「お前!天才かよ!!??」
「でしょう、でしょう!白ひげの娘ですからね!(ドンッ!)」
「じゃ、早速進めるぞ!」
「はい!」


「オイ、なんでアイツらあんな近いんだよい」
「なんかよ、エースが笠編んでるらしいんだが、燃えるのを防ぐ為に武装色をが使ってるらしい」
「……それである必要はあるのかよい?」
「さぁな。末っ子らの考えてる事はわからん」


(武装色を纏いながら背中を預けて本を読む娘と笠を編む火拳)