レイちゃんのお誘いでみんなでキャンプに行く計画が立ったものの、あたしは収録があるので残念ながら不参加・・・と思いけりゃなんと前日になってその収録が延期になって、急遽参加させてもらうことになった。
電車の中ではちびちびちゃんが暴れまわってうさぎちゃんは全然ゆっくり出来てなかったみたいだけど大丈夫かな・・・そんなあたしはみんながトランプをしている横でみんなの声を子守唄に寝ていた。昨日は雑誌の取材が長引いてあんまり眠れなかったしぐっすりだった、(らしい。美奈子ちゃん談)(それにいつもかけてる眼鏡のあともくっきりとあった)

湖があるから水着は持って来てね、と言われていたけれども、絶対に着ない!と言い張っていたのに何故か今着てます。あれ、おかしいな・・・
うさぎちゃん達に半強制的に着させられた水着は上から羽織られたTシャツによって姿は見えない。さらに言えば水の中に入るつもりもなかったのでまったく持って意味を成していなかった。
足だけを湖につけてぼーっとうさぎちゃんと美奈子ちゃんの水かけあいっこ(もう戦争みたいになってる)を見ていると後ろから「わっ」と声をかけられた。 「ひいっ」と声をあげて肩が跳ね上がった反動でバランスを崩し、おしりから湖に落ちそうになったのを助けてくれたのは後ろから伸びてきた腕だった。 「びっくりしすぎでしょ。」と冷静になって聞こえてきたのは夜天の声で、振り返ると相変わらず馬鹿にしたような顔であたしを見ていた。「後ろから急に大声出されたらびっくりつもするっつーの。」「かわいくないなー。」「うるさいわね。」一触即発の雰囲気になりつつあるあたしと夜天の間に星野が入りその場をおさめた。(てかなんで3人揃っているの?)

なんでこの湖に居るのかをお互い話してたあと、星野が「あれなんだ?」と指差した先はうさぎちゃんと美奈子ちゃんの水かけあいっこだった。みたまんまだよ、とあたしが言うとニヤリと笑った。どうせまたよからぬことでも考えてるんだろう。うさぎちゃん、美奈子ちゃん、ごめんね。
ごにょごにょと目の前の三人は小声で話し合ったのち、湖の中に入っていった。またさっきみたいに足をつけながら三人を観察していると亜美ちゃんがわたわたしはじめるものの二人は気づかないまんまでみててちょっと面白かった。

しばらくして悪戯に成功して嬉しそうな星野を含むスリーライツとうさぎちゃんたちがあたしが居た場所までやってきたと思えば星野、夜天、うさぎちゃん、美奈子ちゃんに思いっきり水をかけられた。(亜美ちゃんとまこちゃんと大気は苦笑いして固まっていた)
そーれそれそれそれ、と言わんばかりに水を浴びて、結局上から羽織っていたTシャツもろともバケツをひっくりかえしたようにびっちょり。眼鏡は水滴で視界不良だし(まあはずせばいいんだけど)、髪の毛も見事である。くせっ毛が出てくるのが目に見えている。
復讐したいが4対1なんて絶対に負ける。そのうえ一番厄介だと思われる夜天に「今から眼鏡禁止ね。」と言われてそのまま眼鏡を没収された。・・・もうなんか、どうにでもなれ。


キャンプ前途多難

(このあとさらにキャンプ荒らしという災難にも出会うことになる)