最近群馬にヘンダーランドっていう遊園地が出来た。めっちゃ可愛い。(でもネーミングセンスは皆無。)念願かなってとうとう行くことになったんだけど、友達が来ない。待ち合わせはヘンダーランド前であってるはずなのに。(軽くもう45分は経ってる。)そう思っていたら友達から電話。
「もしもし?」「あんねえ、今まだ駅なの。」「もう少し待てと?」「うん、ごめんね?」「おごれよ」そういって電話をこっちから切ってやった。(ざまあみろ!)

「ねえねえ、お姉さん一人?」急に声をかけられた。けどどこから聞こえてるかわからない。下を向くと小さい男の子が居た。「え?」と聞き返すとその子は「だから、お姉さん一人?」と聞いてきた。(ナンパ?)あたしは彼の背に合わせてしゃがんで、「今友達が遅刻しちゃって待ってるところなの。」と言うと「フられたんだ。」と言った(生意気な子だ!)(いまどきの子っていうのは本当に!)そしてあたしはその子に「違うよ?お友達だから。」とにっこりしながら言うと「じゃあ男居ないんだ。」と言って来た。図星だけどさ。「じゃあオラと一緒にヘンダーランドを回らない?」「え?」「んもー人の話聞いてないなあ。」とその子は言ってきた。とんだ生意気だ。(しかし全部図星だ。)「ごめんね。」と頭を撫でるとその子はあたしの手をひっぱってヘンダーランドに連れて行こうとした。が、その子の保護者みたいな人がその子を抱き上げて「みつけた。」と言って連れて行った。その子はこちらを向いて「ばいばーい。」を手を振っていた。どこのどんな子か知らないけど、初めてのナンパはかわいい男の子だった。(まさかそのあとあたしが住むことになるアパートのご近所さんとは見ず知らず。)



春日部在住五歳児。