「ゆうしゃさま、久しぶりなの!」 「リリィちゃん!久しぶりだね!元気にしてた?」 「うん!おねえちゃんも、みんな元気だよ!」 「ところでゆうしゃさま、髪の毛切ったんだね!にあってるよ!」 「そ、そうかな…?髪の毛こげちゃってさ…切ってもらったんだよね…」 「長い髪の毛もにあってたけど、みじかいのも素敵だよ!」 「へへ、ありがとう。」 「騎士クンも前は髪の毛が長かったのかい?」 「ええ、ついこの間までは。」 「焦げたって、何か火でも使うようなことでも?」 「あー…ちょっとサタン復活を阻止する際に…炎に巻き込まれそうになって…」 「俺が言うのもなんだけど、騎士クンは少し危なっかしいのかな?」 「あ、いや、そういうわけではなく…」 「(今普通にスルーしたけど、サタン復活ってどういうことなんだろう…)」 「あれ、ていうかヴィクトルさんも以前は髪の毛が長かったってことですか?」 「そうだよ〜、俺、昔はこれぐらい長さあったんだ〜」 「わぁ!自分もそれぐらい長かったんですよ〜!」 「(ヴィクトル…なんでそんなに適応能力が高いんだろう…)」 (騎士クンとバハムコラボ1) 「ピアシィさんがエロスとアガペーね…」 「ゆうしゃさま?」 「あ、いや、なんていうか…」 「ん?どうしたんだい?騎士クン。」 「ヴィクトルさんって思ったよりオヤジっぽい事言うんだなぁ、と思いまして…」 「見た目とのギャップ…?についていけないだけです。」 「なに?ヤキモチ?」 「…えっと、どういう思考したら今の話からそういう風に受け取れるのです?」 「俺としては騎士クンの鎧の下の方が、女王様のそれより興味深いんだけど?」 「え?」 「アレェ?気付いてないと思った?」 「え、え、もしかして…」 「うん、騎士クンが女の子なのわかってたよ〜、最初から!」 「「え!!??」」 「アレェ?勇利とユリオ?もしかして気付いてなかったの?」 「だ、だってヴィクトルが君付けしてたし、髪の毛も短かったし、腕っぷしも強いし…てっきり小柄な男の人だと…」 「騎士クンがどんな反応するか気になってわざと君付けで呼んでみたんだけど、ぜーんぜん反論もしないしつまんなかった〜!」 「間違えられてるんだろうなぁ、ぐらいにしか思ってなかったので…まあよくあることですし…」 「ゆうしゃさまはいつもおんなのひとにモテモテなの!」 「う、うーん?それはちょっと語弊があるような…まあ知り合いの中にはヴィクトルさん同様君付けで呼んでくる人もいるので… 職業柄間違われる事は慣れてますし、そんな気を遣わないでください。」 「は、はい…(小柄だなあとは思ってたけど…ていうかさっきヴィクトルをすんなりと引き寄せてたような…力、やっぱりあるんだな…)」 「(てっきり俺と同い年ぐらいの男だと思ってた…わからねえもんだな…)」 「はわわわ世界を守る女性騎士様…ぴ、ピアシィきんちょうしてきました…!!あの小さな手に世界の運命がかかっているなんて…き、きんちょうしますっ!」 「言いたい事は分かる気もするんですけど、このひとほんとに大丈夫っすかね…」 (騎士クンとバハムコラボ2) 「おい、騎士!今の見てたか!?」 「はい、ユリオくんも勇利さんも、スケート本当にお上手なんですね!」 「当然だろ?つーかカツ丼なんてどうでもいいんだよ。」 「そういえばお前、ピロシキって知ってるか?」 「ぴろしき…ですか?」 「流石にピロシキはねーんだな。」 「どんな物なんですか?」 … …… ……… おいしそうですね! だろ!?特にじーちゃんのピロシキはうめえんだぜ! …… 「…」 「どうしたの?ヴィクトル。」 「ん?ユリオと騎士さん?随分楽しそうだね。」 「…そうだね。」 「なんか、あの二人…姉弟みたい。」 「色気より食い気なところとか?」 …ま、世界を救うのに色気なんて必要ないからね。」 「はは、そうかも。」 「(…なんて興味をそそられる女性なんだろうね、騎士クン。)」 (騎士クンとバハムコラボ3) 「もう、お別れなんですね。」 「…慣れてるはずなんですけど、やっぱりお別れって寂しくて。」 「勇利さん、ユリオくん、ヴィクトルさん。本当にありがとうございました。」 「多分、私だけじゃ嘆きの悪魔たちを笑わせるって考えに至らなかったと思うので…」 「い、いや!騎士さんが剣を教えてくれたから、僕も戦えたし!…それに、スケートを褒めてくれたのも、すごく嬉しかった。」 「最初は帰りたくて仕方なかったけど、やっぱり寂しいかも。」 「は?惜しむような別れか?」 「ちょっと…ユリオ…(あからさまに騎士さんの顔が曇ってるから…!)」 「突然出会ったんだ、また急に出会えるんじゃねーの?」 「それより、騎士!」 「は、はい!?」 「ずっと騎士って呼んでたけど、名前あんだろ?教えろよ。」 「え、あ…、です。」 「…、な。」 「じーちゃんのピロシキ、次にあった時は絶対食わせてやるからな!忘れるなよ!!!」 「はは…ユリオらしい…」 「ユリオくん、かわいいですね。ちょっとびっくりしたけど、嬉しかったです。…勇利さんもお元気で。」 「き…さんも。僕も次に会えたらカツ丼をごちそうするから!」 「ありがとうございます!」 「騎士クン。」 「ヴィクトルさんには、本当に色々アドバイスをいただきました。」 「…ありがとうございます。」 「そんな顔しないでほしいな。」 「できれば見送りは、笑顔で。ね?」 「…は、はい。」 「むぎゅっ」 「ははは〜、変な顔。」 「む、(だ、誰のせいだと…!)」 「やっと、目が合ったね。」 「…」 「そんなに寂しがってもらえるなんて、嬉しい限りだよ。」 「しゃみしいに、きまってゆじゃないでしゅか…っぷぁ」 「…そういうの、反則だよ?」 「そういう?ん??」 「騎士クンは天然の人タラシみたいだね!」 「ま、だから周りに沢山の人が集まるんだろうね。」 「。」 「…っ!は、い…」 「世界には根本が同じ人間が、他の次元にも居るそうだよ。」 「…キミの世界の、俺を見つけて御覧?」 「俺も、俺の世界に居るキミを見つけ出してみせるから。」 「…かならず。」 「いい子だ。じゃあね、楽しかったよ。」 「ゆうしゃさま、大丈夫?」 「…うん、大丈夫。」 「また絶対会えるよ。こうやって、リリィちゃんにもまた会えたしね!」 「ピアシィさんとも、きっとまた会えますよね?」 「はっ…!!ぜ、ぜひ!!今度はみなさんの世界にピアシィが行けたら…良いんですけど…ピアシィもなんだかんだで忙しくて…で、ですが!必ず!またお会いしましょう!!」 「はい、ぜひ!」 「想い人を思い、儚げに笑う騎士様…き、キレイすぎる…!!ぴ、ピアシィきんちょうしてきましたっ!儚くも美しい…!きんちょうするっ!!」 「ははは…」 「じゃあ、ユリマルくん、リリィちゃん。」 「私たちも帰りましょうか。」 「はいなの!」 「そうっすね!」 「マリアナは最近行ったばかりだけど、ルナルに行くのもいいかも。」 「ルナルに戻っても寒いっすよ?」 「そうだね〜。」 「まあ、でも。ヴァーレリアにとりあえず戻らなきゃな。」 「レイ様の目の前で消えてこの世界に来ちゃったし。」 (騎士クンとバハムコラボ4) 「きゃっ…!」 「っと、ごめんね。」 「だ、だいじょうぶです…!」 「って…ヴぃ、ヴィクトル・ニキフォロフ…さん…!!!!」 「怪我して無い?」 「は、はい…」 「ほんとに?」 「えと…あの…(すごい見られてる…)」 「…ああ、ごめんね。なんか初めて会った気がしなくて…」 「は、はあ…そうですか…」 「特に他意はないよ、本当にぶつかってごめんね?」 「でも。」 「奇遇ですね。私も、初めて貴方をテレビで見た時から、ずっと昔から知ってる気がしてました。」 「…リアリィ?」 「いえす。」 「ワーオ!俺、そういうの好きだよ!!」 「…あれ、私名前教えましたっけ?」 「ん?あれ?なんだか急に名前が思い浮かんだよ。」 「不思議ですね。」 「です。改めてよろしくお願いします、ヴィクトルさん。」 「ああ、よろしく!」 (ヴィクトルとその後) |